ちゃのま保育園の「大丈夫!」カレンダー

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BLOG

2020/06/22 21:19

こんにちは。
子育て中、心が“ふわっ”と軽くなる!「大丈夫カレンダー」ブログ担当の小林です。
日めくりカレンダー「大丈夫カレンダー」は、忙しい保護者が子供とおだやかな時間を
過ごせるようになるための、日めくりカレンダーです。

先日から始まった、カレンダーキャッチコピー全文紹介シリーズ。
今回は、6日目のページを題材に、キャッチコピーのその他の候補や、
決定に至るまでの裏話を、こそっとご紹介したいと思います!

大丈夫カレンダーのキャッチコピーは、保育士さんの現場でやり取りされている、
保護者へのリアルな声かけから生まれました。

https://www.daijyoubu-calendar.jp/blog/2019/07/01/134134
保育士から生まれたキャッチコピーの背景と経緯はこちら。





カレンダー6日目。

「返事がないのも、よい返事」

これが、カレンダーに正式に採用されたキャッチコピーです。

遊びにすごく集中(没頭)してしまい、お母さんの声かけに返事をしないお子様の様子。
こちらに振り向かせなければと、つい大きな声で名前を呼んでしまうことってありますよね。

また、一人遊びをしがちなお子様もいて、親としては何とか「声をかけてあげなきゃ」と思う
場面もあるかもしれません。そうした状況に対して、無理に声掛けをしなくても大丈夫だよ、
というメッセージが込められています。


さてさて、この案に決まるまで、どんな候補が挙がっていたかというと、、、

① 集中しているときは、見守っていれば大丈夫。
②「聞こえていない」を見ていよう。
③ 没頭、ばんざい!
④ 耳のふたは、そのうち開く


などなど、たくさんのキャッチコピー案が並びました。
案には、すんなり決まるものとそうでないものがあった、というお話を前回しましたが、
こちらの6日目のキャッチコピーもまた、繰り返し手直しをした、苦心の作となりました。

クレヨンでのお絵かきに夢中になる子ども。
ごはんの呼びかけにもまったく意識を向けず、ひたすら絵に没頭している。

イラストは、そんな様子をあらわしています。



私が子どものとき、居間でテレビを見ていたのですが、
母が祖母に向けてこんなこと話していました。


「この子ったら、テレビ見てる間は人の話ぜんぜん聞こえてないのよ」


私はなぜだか、とても悔しくて、今度話しかけられたら、
テレビを見ている間でも、絶対に返事をして驚かせてやろうと思いました。

けれど、1時間も経たないうちに聞こえてきたのは「ほらね」という言葉と笑い声。
どうやら私は、母の宣言通り、テレビに夢中で話しかけられたことに気づけなかった
ようでした。

返事をしてやろうと固く決意したそばから、できなかった自分。
このときは、悔しさより恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまいました。


ところで今はどうかというと、おかげで注意力はいくらか育まれたように思います。
誰かから話しかけられるという状況に、ものすごく神経を使うようになったからです。

一方で、集中力はというと、かえって散漫になってしまった気がしなくもありません。
一度に複数の音や情報があると、たくさんのことに意識が向いてしまうからです。

これが、我が家の教育の賜物かどうかは、正直わかりませんけれど、
テレビに夢中になっているあのときの自分を、「それもよい姿だよ」と肯定して
あげたい気持ちが、キャッチコピーに込められていたように思います(笑)。


もしも「無理に声をかけない」=「放置してしまっている」という罪悪感に
変わってしまうのなら、聞こえていない状況をそのまま見守るという関り方で
大丈夫だよ、という趣旨でつくったのがキャッチコピー②。

焦って今すぐこちらを向かせなくても、時が来れば大切なことにはお子様は
きちんと耳を傾けてくれるようになりますよ、という趣旨で作ったのが、
キャッチコピー④でした。

いずれもボツになりましたが、決定案の「返事がないのも、よい返事」は、
何かに没頭する子どもも、それを見守る親もどちらも肯定できていて、
今見返しても、しっくりまとまったキャッチコピーだと感じます。

周囲に対する注意力と、目の前のことに対する集中力。
どちらも同じだけ、大切にできたらいいですよね。


そんなわけで、6日目のキャッチコピーはいかがだったでしょうか。
次回はカレンダー7日目を題材に、ブログを書いてみたいと思います。


子育て中、心が“ふわっ”かるくなる!「大丈夫カレンダー」販売ページはこちら
https://www.daijyoubu-calendar.jp/

ちゃのま保育園とは 東京都墨田区に実際に存在する小規模保育所。代表は、2人の我が子が待機児童になったことを機に、自ら保育園を立ち上げた墨田区のおかあさん。「茶の間」にいるおばあちゃんのように、愛情たっぷりに子どもを見守り、保護者に寄り添う保育士がそろう、笑顔あふれる保育園です。